自然の中で子供をたくましく育てよう。御槇の森を舞台に、子供たちを見守りながら、自然の中から感性を磨き、生きる力を引き出します。

9月度 活動報告

今月の活動は、山本牧場で行いました。

 

10時に御槇公民館に集合し、

引率のお母さんと子供たちだけ、

山本牧場に移動しました。

 

残りのお母さんたちは、

公民館に残って、

おやつ作りです。

 

この日のおやつは、

「マクロビで作る小豆とサツマイモのどら焼き」です。

さて、どんなものが出来るのか楽しみです♪

 

 

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牧場に移動した一行は、

車を降りたら早速自由遊びです。

みんな思い思い好きなところで遊んでいました。

 

 

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公民館から牧場に移動する際、

親と別れるのを泣きながら拒否していた子も、

牧場についてちょっとしたら、

何事もなかったように遊んでいました。

 

 

しばらくすると、

年齢の大きな男の子たちが、

崖を下ったところにある沢に降りていきました。

 

 

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すると、

その後から小さい子たちもぞろぞろとついて行っていました。

恐る恐る斜面を下りて行きます。

 

 

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年上の子たちがスイスイ進んで行くのを見て、

小さい子たちも行ける気になるのか、

行ってみたい気になるのか?

とにかく後をついて行くわけですが、

これは、

みまき自然の学校が受け入れている子供たちの、

年齢幅が広いことの"いいところ"だと思います。

 

 

先発部隊に少し遅れて崖を降りていくと、

なにやら叫び声が聞こえてきます。

 

 

 

「あ!シカが死んでる!!」

 「こわーい!!」

「シカが死んでるー!!」 

 

確かに視線の先には何やら動物の死骸らしきものが転がっています。 

叫びながらみんなやや後ずさり...。

 

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しかし、

目を凝らして良く見て見ると、 

 

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ただの枯れ木でした(*´▽`*) 

まさに「幽霊の正体見たり枯れ尾花」です。

みんなホッとしていました。

 

 

沢には冷たい水が流れています。

やっぱり子供は水で遊ぶのが好きですね。

 

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水を見ると手を付けてみたくなるのは、

本能でしょうかね?

 

 

それにしても、

行けるとわかっているときの子供の行動量は大したものです。

急斜面だってなんてことないです。

 

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自分はどこまでが大丈夫で、

どこからが危険かというのを、

身をもって吸収してくれたらいいなと思います。

 

 

 

この日は集合時間が遅かったので、

ちょっと遊んだらすぐお昼ご飯の時間になりました。 

 

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みんなで一緒に食べようと思ったのですが、

みんなそれぞれ思い思いの所に食卓を作り始めたので、

今回はそのまま自分たちの気に入ったところで食べることにしました。

 

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お昼ごはんを食べ終わったら、 

お昼からは牧場の放牧地に入って、

上まで登ってみることにしました。

 

 

ところが・・・

 

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放牧地の入口には大きい牛さんたちが陣取っていました。

これにはさすがの子供たちも困惑モード。

入ろうかどうしようか一時悩んでいましたが、

ワイワイ騒いでいるうちに牛君の方が道を譲ってくれました。

 

さすがに小さい子たちはビビッて入りたがりませんでしたが、

上の子たちは警戒しながらもに中に入って行きました。

それに続いて、

小さい子たちも手をつないで中へと入りました。

相当ドキドキしていたでしょうね。

 

 

さて、

思わぬ門番の存在に手間取りましたが、

中に入ればこっちのものです。

子供たちは一気に斜面を駆け上がって行きます。

 

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ただ、

これは毎回のことなのですが、

5・6歳の子たちと、

2歳ぐらいの子たちでは、

全然運動量が違うので、

どうしても小さい子たちは遅れているような感じになってしまいます。

 

みんながどんどん進んで行くのに、

自分たちだけが置いて行かれたような気になって、

焦ってしまいます。

 

この辺が、

年齢幅が広いことの悩みでもあります。

小さい子たちは小さい子たちのペースで気兼ねなく動けるように、

してあげたいなと思うところです。

 

 

 

 

 

さて、

牧場に駆け上がっていった子供たちは、

あっという間にみんなバラバラになってしまいました。

 

頂上に上って大声で叫んでいる子もいれば、

途中の岩に上って遊んでいる子たちもいます。

 

 

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遊びのメンバーが固定するわけでもなく、

なんとなく一緒に遊んだり分かれて別の人と遊んだり、 

みんな結構流動的というか、自由に遊んでいました。

 

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しばらく遊んでいたら、

頂上の方で一人の子が大きな声で泣き始めました。

するとみんなが「どうしたの?」といって集まって行きます。

 

話を聞いてみると、

せまっている台風の影響で、

牧場に吹きつけていた強風が怖くなったらしく、

「風がいやー!風のないところに行きたーい!おかーさーん!」

ということでした。

 

大人にとってなんでもないただの風でも、

子供にとっては泣くほどの恐怖になることもあるんですね。

 

そんなわけで、

みんなの熱気も冷めちゃったので、

なんとなくみんなぞろぞろと下に降りることになりました。

 

 

降りる最中も風が怖いと言ってずっと怯えていましたが、

そうかと思うとその横では、

さっきまで別の理由で泣いてた子が、

強風とパラつく雨にテンション上がって上機嫌で踊っていました。

おもしろいものです。

 

 

 

下に降りたら、

今度は梨拾いが大流行していました。

 

山本牧場には野生の梨の木があり、

今ちょうど実がいっぱいなっているのですが、

みんながこぞって梨の実を拾っていました。

  

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男の子たちは、

枝を揺すれば実が落ちてくることに気がついて、

手当たり次第に枝を引っ張って実を落としていました。

 

[120915]9月度みまき自然の学校225.jpgちなみにこの梨は、

一般的にお店で売っているなしと違って、

小ぶりで野生の梨なので、

エグくてあまり美味しくありません。

 

子供たちが、

「このナシ食べれるの?」

 

って聞いて来るので、

「食べれるよ。・・・あんまり美味しくないけど。」

 

と答えると、

「美味しくないの?」

 

って聞き返してくるので、

「食べてみたら?」

 

と言ってみます。

結局味は自分の舌で判断するのが一番確かです。

目の前でガジッと噛んで見せてあげると、

みんなもとりあえず食べて大丈夫なんだとわかって真似をします。

 

感想は人それぞれといった感じ。

「マズイ...。」

と言う子もいれば、

「あー美味しー!!」

と言う子もいました。

 

美味しいと言った子は、

自分で食べてみて正解だったわけですね。

 

じゃないと、

ぼくの「あまり美味しくない」っていう意見に流されて、

彼にとっての美味しいものを一つ知らぬまま生きるところでしたから。

 

「美味しくない」という僕の一言は、

未知の木の実を食べる前の子供たちにとっては余計なひと言でした。

まず自分の感覚で判断してもらうために、

主観的なことは極力言わないようにしようと心掛けているのですが、

思わず言ってしまって今回は反省です。

 

 

 

 

さてこの梨の実ですが、

食べるだけじゃなくて遊びの道具としても大活躍。

 

 

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こんな感じで、

梨を袋に入れて、その袋に水を入れるという遊び(?)が、

なぜだか子供たちの間で大流行☆

みんなが「袋ちょうだーい!」「梨ちょうだーい!」と、

あちらこちらで言ってました。

子供は真似をして遊ぶのが大好きですね。

誰かがやり始めるとみんなやり始めます。 

 

 

水を使い始めたら、

あとはもう結果は見えているようなもので、

時間が経つにつれてみんなビショビショになっていきます。

 

[120915]9月度みまき自然の学校281.jpg 山水をパイプで引いてある水道があるので、

使い放題なのをいいことに、

大きい子も小さい子もみんな好きなように水遊びしていました。

 

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袋に水を汲んで来て、

石のテーブルの上で流すというだけの遊びでも、

なんだか夢中にやっていました。

 

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活発な男の子たちは、

また沢に降りて水遊びをしていました。

ズボンのまま腰まで水に浸かってバシャバシャ遊んでいます。

 

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ヤギに餌をやって楽しんでいる子たちもいます。

 

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ちょうど刈り取った草がヤギの前に置いてあったので、

どんどんあげていました。 

そのうち、積み上げられた草自体で遊び始める子もいます。

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草の塊を投げあげて遊んでました。

そのうちに草のベットに寝転がってみたり・・・

 

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こうやって、

次から次へ自分で遊びを作って行ける子なら、

どんなときでも、どんな場所でも楽しめると思います。

 

 

 

 

そうやって遊んでいると、

次第にいい時間になりました。

15時半ごろになると、

公民館でおやつを作ってくれていたお母さんたちも、

おやつを持って牧場へ合流しました。

 

 

マクロビの調理法でつくった「小豆とサツマイモのどら焼き」がコチラ↓↓↓

 

 

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芋餡と小豆の餡が半々に入っており、

一度で二度美味しい作りになっています。

「見た目はどら焼きじゃなくてハンバーガーみたいだ」という意見もありましたが、

そこはまあ気にせずどら焼きということでw

 

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いっぱい遊んだ後の子供たちはにはうれしいおやつです。

みんな美味しそうに食べていました。

 

基本的にみまき自然の学校の活動中は、

市販のお菓子の持ち込みは禁止にしています。

 

「自然の中で遊ぶのにそのお菓子は必要ですか?」

「そのお菓子は子供の体のためになりますか?」

「子供の口に入るものを考えてみませんか。」

「惰性でお菓子を与えていませんか?」

 

といった考えからです。

 

その代わり今回のように、

お母さんたちの手作りのおやつを食べることがあります。

お母さんたちも女子会のような感じで、

楽しくおやつを作ってもらい、

子供たちに安心して食べれるおやつを食べて貰います。

 

 

 

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活動の最後にみんなで食べる手作りのおやつは、

大人も子供も楽しい気分になります。

 

 

今回公民館の方では、

おやつを作りながらマクロビの考え方などを、

いろいろ教えて貰いながらおやつを作ったそうです。

 

子供の成長と食べ物は切っても切り離せませんし、

子供は親が与えたものを口に入れるわけですから、

食事に対する考え方も、

少しずつでも浸透して行けば良いなと思っています。

 

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この日の活動はこれでどら焼きを食べてお終いです。

子供たちは食べ終わってからもまた遊びに行っていたので、

あとは流れ解散ということにしました。

 

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